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XMLデータベースとWeb 2.0の甘い関係 「第1回 Web2.0の7つの特徴」

はじめに

今回より3回に渡り、最近の流行キーワードである「Web 2.0」とXMLデータベースには強い関わりがあることを語ってみよう。「Web 2.0」とはWebシステムのサービスのあり方に関する言葉であり、XMLデータベースは個別のデータベース技術でしかない。それにも関わらず、両者にどのような関係が生じるのだろうか?

それを語る前に、まずは「Web 2.0」とは何かを簡単に紹介してみよう。

Web 2.0の7つの特徴

Web 2.0とは、一言で言えば、ITバブル崩壊を乗り越えて成功したITサービスの特徴を抽出して整理したものである。つまり、Web 2.0とは、未来に素晴らしい成果をもたらす約束(空手形かもしれないリスクを持つ)ではなく、実際に成功したITサービス(Google、Amazon、WikiPedia等)の典型的な特徴(それは既に実在する)に付けられた名前である。それゆえに、Web 2.0が実在するか否かを問うことに意味はない。それは間違いなく実在するし、成功している。成功したサービスを見て作られた言葉である以上、当然のことではあるが。

さて、そのような説明では、漠然とし過ぎてイメージが沸かないと思う。具体的に言えば、Web 2.0には7つの特徴がある。それらの特徴の概要を以下に説明しよう。

1.プラットフォームとしてのウェブ

プラットフォームとしてのウェブ、つまりシステムを稼働させる基盤をOSではなくWebであると考えるアイデアは新しいものではない。この考え方を最初に提唱したネットスケープコミュニケーションズ社は、初期の定番WebブラウザのNetscape Navigatorを開発した企業として有名ではあるが、1998年にAOLによって買収された。Web 2.0時代の今、もはや生き残ってはいない。

それにも関わらず、「Web 2.0」がプラットフォームとしてのウェブを条件として掲げるのは、逆説的にネットスケープコミュニケーションズ社が実際にプラットフォームとしたのはウェブではなく、OSだったことを意味する。同社の製品は、結局のところOS上で動作するアプリケーションソフトという形式を逸脱するものではなかった。

一方、Web 2.0企業の代表選手であるGoogleが提供するものは、Webブラウザを用いて利用するサービスが主である。

2.集合知の利用

一人一人が持っている知識は小さくとも、それを一箇所に集めれば大きな価値を持つ。典型的な成功例が、誰でも書ける百科事典のWikiPediaである。WikiPediaは、誰もが持っている「これだけは誰にも負けない」という知識を大勢が書き込めば、それだけで百科事典が成立するという驚異である。

このような特徴は、Amazonにおける書評にも見られる。膨大な数の書籍に全てについて書評を付けるコストは莫大だが、多数の利用者が自分が読んだ本の感想を書き込めば、ローコストで多様な厚みのある評価が商品情報に付加される。そのような情報を見ながら買い物を行えるのは、一般の書店にはない強みである。

3.データは次世代の「インテル・インサイド」

かつてパソコンの価値を決定するものはCPUとOSであった。このうち、CPUはインテルが独占的に供給する時代があり、どのパソコンの中にもインテルのCPUが入っている状況を「インテル・インサイド」と呼んだ。インテルはCPUに関する知的所有権を抱え込むことで、ライバルが参入できない独占的な商品供給を可能にしたのである。

では、Web 2.0時代の「インテル・インサイド」とは何か。それはデータであるという。データを独占的に掴んで手放さず、それを他者に利用させることによって、強い支配権と影響力を確保するというのである。

4.ソフトウェア・リリースサイクルの終焉

従来のソフトウェアは、基本的にパッケージで販売された。まずバージョン1がリリースされ、数年後にバージョン2がリリースされる。その後、しばしばバージョンアップが行われていく。これがソフトウェアのリリースのサイクルである。しかし、Web 2.0の時代は、ソフトウェアではなくサービスが提供される。サービスを利用するためのソフトウェアそのものは必ずしも販売されない。サーバ側のプログラムはサービスを行う側ならいつでも変更できるし、Ajaxならクライアント側プログラムの変更も即座に行うことができる。つまり、バージョン1をリリースした数年後にバージョン2をリリースするようなサイクル抜きに随時改良されていくのである。

5.軽量なプログラミングモデル

かつては重厚長大な技術がもてはやされた。典型的な一例は、遠隔地のシステムをプログラムの部品として使うWebサービスを実現するためのプロトコル、SOAP(Simple Object Access Protocol)だろう。電子商取引等で幅広く使われると言われていたにもかかわらず、今に至るも使用例が多くない。一方、Web 2.0の世界で多く使われるのは、いわゆるREST(Representational State Transfer)と呼ばれる技術である。これはWebの世界でよく使われるプロトコルHTTPを用いてXML文書をやり取りするだけの単純なものだが、たいていの場合それでニーズは足りる。

これに限らず、Web 2.0では軽量の様々な技術が好んで用いられる。

6.単一デバイスの枠を超えたソフトウェア

Web 2.0の世界では、複数のデバイス、異なる種類のデバイスを活用する。

7.リッチなユーザー経験

従来、本格的な業務を快適に行うには、Webブラウザ経由で使うWebアプリケーションでは不十分であり、インストールして使用するネイティブアプリケーションが必要だと考えられていた。しかし、Googleが送り出したGmail等を契機に、今やAjaxによって表計算や英文ワープロが利用可能となっている。Webは、リッチなユーザー経験を実現するのに十分な力を得たのである。

次回予告

さて以上のようなWeb 2.0と、XMLデータベースにはどのような関わりが出てくるのだろうか。次回はそれを考えてみよう。


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