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次に、NeoCore XMS をインストールして使ってみる。
NeoCore XMS の評価版を、日本の販売代理店である株式会社サイバーテックのホームページ(https://www.cybertech.co.jp/)から入手する。メニューの「評価版申込み」を選択し、必要項目を入力すると、NeoCore サポートセンターからダウンロード先を知らせるメールが届く。指定されたURL から評価版をダウンロードすると、次はメールで30日間の期間限定ライセンスファイルが届く。この試用期間中は機能や CPU に制限はなく製品版と同じように使うことができる。
では、実際に、Windows 版のインストールを行なってみよう。
・ インストールはダウンロードしたインストーラの exeファイルをダブルクリックして実行し、インストーラの指示に従って必要な項目を入力してゆけばよい(図1)。今回試用したバージョンはNeoCore XMS 3.0 β(ファイルは NeoCoreXMS_3-0-20.exe) である。
図 1:インストーラの起動
・ インストール中に Default Locale とDefault Encoding を選択する。Default Locale はen とja のいずれかを選択できる。Default Encoding はUTF-8、Shift-JIS、EUC-JP、ISO-2022-JP のいずれかを選択できる。
・ 次に、管理コンソール(XMS コンソール)のユーザ名(ここでは Console) とパスワードを設定する(図2)。管理コンソールをアクセスするための HTTP ポートと、データベースをアクセスするための HTTP ポートを設定する。ここではデフォルトのまま、それぞれ 7701、7700 とした。
図 2:管理者のパスワードの設定
・ 最後に、データベースへ接続するための管理者のユーザ名(ここではAdministrator)とパスワードを設定し、「Create Database」ボタンをクリックしてデータベースを生成する(図3)。これで、インストール完了である。
図 3:データベースの作成
・ インストールが完了したら、メールで送られてきたライセンスファイル(license.xml)をインストールディレクトリの neoxml\config に置く。インストールが完了すると、Windows メニューに、「NeoCore
XMS」メニューが追加され、メニューからサービス起動のための「Start NeoServer」、終了のための「Stop NeoServer」などの実行ができるようになる。Windows のサービスとしてインストールされるので、Windows 立ち上げ時に、毎回自動で起動するようになる。
XML ドキュメントの登録および検索等の操作は、Web ブラウザから管理コンソールをアクセスして行うことができる(図4)。管理コンソールはWindows メニューから「Launch Console」 を選択するか、あるいはWeb ブラウザで直接、http://localhost:7701/console へアクセスする。最初にユーザ名とパスワードを聞いてくるのでインストール時に指定した管理コンソールのユーザ名(Console)とパスワードを入力する。
図 4:管理コンソール
次に、管理コンソール上部の「Database Access」タブを選んでデータベースにログインする。データベースへのログインユーザはコンソールの「User Admin」タグで作成してもよいし、管理者のパスワードのままでもよい。データ領域の区別は特にないので XML ドキュメントはすべて同じ領域に格納される。XML ドキュメントをストアするには、左のメニューの「Store」を選択する。新たなダイアログが現われるので、XML .le を指定し、「Store XML」ボタンをクリックするとXML が解析されてデータベースに格納される。サンプルのXML ドキュメントがneoxml\sample\xml に用意されているのでここではcatalog.xml をストアしてみる(図5)。
図 5:サンプルのXML をストア
ストアしたXML ドキュメントを検索するには、左のメニ ューの「Query」を選択する。XQuery Target のフィールド にXQuery 式を入力し、「Query XML」ボタンをクリックすると結果が下部に表示される(図6)。検索のサンプルもneoxml\sample\xpath にいくつか用意されているので、試してみるとよい。
図 6:XQuery で検索
サーバの管理に関わる操作には2種類のものがある。ひとつは管理コンソールを用いて、ランタイムに設定を行うものである。管理コンソールで「Setting」タブを選択すると、各種の設定が可能になる画面が現れる(図 7)。この画面上で、デフォルトのエンコーディング、構成ファイルのサイズなど様々なパラメータの設定が行える。
図 7:パラメータの設定
もうひとつが、データベースの初期化やバックアップなどを行う管理用ユーティリティ(NeoXMLUtils)である。こちらは、サーバマシン上のコンソールからコマンドラインでの操作を行うものである。表1 に管理用ユーティリティを用いたコマンドの例を示す。なお、これらのコマンドを実行するときには、データベースを停止しておく必要がある。
表1:管理用ユーティリティの主なコマンド操作 | 書式 |
---|---|
データベースの作成 | NeoXMLUtils CreateDB <config-dir> |
データベースの削除 | NeoXMLUtils DeleteDB <config-dir> |
データベースの初期化 | NeoXMLUtils ClearDB <config-dir> |
データベースのバックアップ | NeoXMLUtils BackupDB <config-dir><backup-dir> |
バックアップのリストア | NeoXMLUtils RestoreDB <config-dir><backup-dir> |
XML データのインポート | NeoXMLUtils Import <import-dir> |
XML データのエキスパート | NeoXMLUtils Export <export-dir> |
NeoCore XMS のAPI を利用して、Java プログラムからデータベースの操作を行うことができる。サンプルプログラムがdocs\API\Samples\Java に用意されているので、これを参考にしてプログラムを作成する。Java API は非常にシンプルで分かり易いインタフェースとなっている。図8にNeoCore XMS に接続して XML ドキュメントをストアする簡単な例を示す。
/** * @author yasuhiro.miyata * 引数のXML をストアするするクラスです。 * * Usage: java StoreXMLClient <XML> * **/ import com.neocore.httpclient.*; import java.io.*; public class StoreXMLClient { public static String server = "localhost"; public static SessionManagedNeoConnection neosession; public static void main(String[] args) { StoreXMLClient testClient = new StoreXMLClient(); String sid = null; // コネクションの取得 try{ neosession = new SessionManagedNeoConnection(server, 7700); }catch(Exception e){ System.out.println("NeoCore サーバに接続できません:" + e); return; } // ログイン try{ sid = neosession.login("Administrator", "admin"); }catch(Exception e){ System.out.println("NeoCore サーバにログインできません:" + e); return; } //XML ファイルの読み込み inputStream in; try { in = new FileinputStream(args[0]); } catch (Exception e) { System.out.println("XML ファイルを読み込むことができません:" + e); return; } //XML ファイルのストア try { String s = neosession.storeXML(in, null, null); } catch (Exception e) { System.out.println("NeoCore エラー:" + e); } // ログアウト try { neosession.logout(); }catch(Exception e){ System.out.println("NeoCore エラー:" + e); } } } |
Java API を用いたクライアントはHTTP を使用してNeoServer へアクセスする。Java API についての詳細はdocs\Java_API にあるJavaDoc を参考にされたい。
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